キリストの福音上陸の地・鹿児島

教区シノドス これからどう進む—①

投稿日:2020年9月2日 更新日:

教区シノドス推進会議事務局・長野宏樹

全員参加の共同体を目指して

2019年10月13、14日教区シノドスが開催され、その結果は「教区代表者会議(シノドス)報告書」(提言書)としてまとめられ教区内全所帯に配布されています。

シノドスでは、各小教区代表者、活動団体代表者、修道者代表そして教区で働く全司祭の参加のもとに私たち鹿児島教区が理想とする信仰共同体に成長し続けるにはどうすればよいかという観点から提言がまとめられ司教様に提出されました。司教様は「この提言を全面的に受け入れます。具体化するために『シノドス推進会議』を設置のうえ、具体化の検討、実施計画の策定、所要のツール(研修会の実施、資料の提供、講師の派遣など)の提供を行っていきます」と明言されました。(提言書3ページ)

教区としては、2020年2月16日に第1回教区シノドス推進会議が開催され、それをさらに3つの部会(信仰部会、典礼部会、宣教部会)に分け、これまで各部会とも3回の会議が開催されており、今後も継続の予定です。このシリーズでは、シノドスの豊かな実り得るためにどのように取り組んでいけばよいかについて考えていきたいと思います。

提言が私たちの信仰生活に定着するために

提言書には個人や各家庭でできること、小教区でできること、地区や教区でないとできないことなど多種・多様な事柄が混在しています。したがって、提言書をよく読んでいただき個人、小教区でできることをピックアップして是が非でも実行に移していただきたいのです。ともすれば、教区または推進会議(3部会)での結果を待つということになりがちです。信徒個人、各小教区、アクション団体でなど自ら実行に移さなければ、絵にかいた餅になりかねません。

そこで、推進会議の答申を待つのでなく、提言書を読み合い、①信徒個人でできること、②小教区としてできること、③教区としてできることに分類し、個人、小教区で少しずつ実行に移していただきたいのです。「やりたいけれども、どうすればよいのか分からない」「役員だけでは信徒の指導はできないので小教区なり地区に出向き研修会をして欲しい」「資料が欲しい」「専門の講師を派遣して欲しい」といったことは遠慮なく推進会議事務局に要請してください。

具体的な推進体制

推進を図るうえでの司教様の考え方を紹介したいと思います。

⒈教区レベルの組織

⑴本土地区推進会議

①信仰部会 ②典礼部会 ③宣教部会

⑵奄美地区推進会議

①信仰部会 ②典礼部会 ③宣教部会 ④財政委員会(奄美地区の財務)

⒉参加メンバー

  1. 各小教区から少なくとも1人はどの部会かに参加する。その情報を小教区に報告し共有して欲しい。
  2. 各部会に参加したい人は誰でも参加できるし、その人は小教区での推進に協力して欲しい。
    (会合は原則2か月に1回、2時間ほど、遠方の方はテレワーク方式で参加できます。めどは2年間)

⒊小教区での展開

  1. 小教区でも出来れば3部会を作って推進して欲しい。
  2. 小教区の規模によって3部会を作るのは無理な場合、小教区の中で推進部会なり、担当者を司牧評議会の中において推進していただきたい。

⒋推進会議の情報連絡(原則電子メールで送付されます)

  1. 各部会は会議後1週間をめどに議事録を作成し、部会長から事務局長に送付され、さらに主任司祭あて送信されます。そのため主任司祭は必ず小教区司牧評議会や推進会議のメンバーに伝達して欲しい。
  2. 各部会のメンバーには部会長から部会の議事録が送信されます。

最後に、鹿児島司教区共同体は、司教様のものでなく、私たちそのものであるという意識を忘れず、司祭・信徒が一緒になって推進してまいりましょう!

鹿児島カトリック教区報【2020年9月号】から転載

【図表】教区シノドス推進体制

この記事を読んだ信徒の方から推進体制図表の提供を受けましたので、皆さんの便宜に供したく掲載いたします。個々人はもちろん、小教区やグループなどでの分かち合いにご活用ください。

ダウンロードはこちらから

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