キリストの福音上陸の地・鹿児島

シドッティ神父が伝えたレガシー展

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~315年前の屋久島への航海を語り継ぐ〜

1708年屋久島に上陸したシドティ神父(イタリア人)を乗せてきた船の船長の「航海日誌」、新井白石が神父から聞き取って書いた「西洋紀聞」その他貴重な資料、動画(シドッティの生涯、他)などがザビエル教会1階・図書コーナーに展示されています。7月16日ごろまでの予定。

 

この展示は、NPO法人やくしま未来工房主催、カトリック鹿児島司教区やイタリア大使館、鹿児島のテレビ局5社などが後援して5月末から6月末まで黎明館(鹿児島市)で一般公開していたもの。

シドッティ神父レガシー展とは

1708年10月に日本でのキリスト教布教のために屋久島に上陸し捕縛され、その後、江戸のキリシタン屋敷で身の回りの世話をしていた長助・ハルに洗礼を授けたために衰弱死したイタリア人司祭ジョバンニ・バチスタ・シドティ神父の功績を多くの人に知らせようというもの。また黎明館では遺骨から作製されたシドティ神父の「復顔像」なども展示(5月30日~6月25日)された。

【参考記事】カトリック鹿児島教区報7月号【第3面】カトリック鹿児島教区報6月号【第4面】

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