司教の文書

【教区通達第5弾】新型コロナウイルス感染防止対策

更新日:

新型コロナウイルス感染防止対策について

小教区主任司祭
信者の皆さま

十 主の平和

ご承知の通り、全世界は現在、新型コロナウイルスの爆発的感染の恐怖に、晒されています。日本も例外ではありません。日本は現在、政府による「外出自粛要請」発布と「緊急事態宣言」の発布の中間にいるといえます。
「外出自粛要請」とは「不要不急の外出」は控えるようにとの要請です。この場合は、「不要不急」の用事とは何かの決定は、本人の自由意思に任されています。
一方、集会や会合を開く場合、①閉鎖空間、②身体の濃厚接触、③長時間の近距離の対話、この3つの条件を完全に回避するように勧告しています。
鹿児島県では、現時点で他県に比べて感染者の数は少ないためか、感染拡大に対する危惧の念が薄いように思います。

そこで、私は鹿児島教区長として、次の通達を発布いたします。

  1. 全小教区において今年の聖週間の典礼は非公開にする。
  2. 各人は、家庭で信仰の核心である、イエスの死と復活の神秘を黙想し、感染終息のために希望を失わないで祈る。
  3. すべての死者、特に新型コロナウイルスで亡くなつた方々のために祈る。
  4. 現在、感染者の救済のために英雄的に尽力している医療従事者のために祈る。
  5. 感染拡大を最小限に抑えるために、健康な人々が、欲望を抑え、自己犠牲の精神を実践できるように祈る。

【特別な注意事項】
現在、鹿児島教区では、主日のミサの実施については、各主任司祭の裁量にゆだねています。したがつて、「ミサ中止」ではなく、「公開ミサ中止」あるいは「ミサ自粛」という意味です。これは、それぞれの小教区が慎重な討議の上、決定したことです。従つて自分の教会でミサがないという理由だけでミサのある教会に行かないようにしてください。「公開ミサ」を中止した理由を尊重してください。そうでないとミサを中止した理由がなくなります。

2020年4月 1 日

鹿児島教区長
司教 中野裕明

【教区通達第5弾】新型コロナウイルス感染者拡大防止についてのダウンロードはこちら

教区通達【第5弾】のプレビュー画面

お勧めの記事

中野裕明司教の紋章 1

この世は闇に覆われているので、明るいニュースに乏しいのが現実です。そんな中、罪と死に打ち勝ち、復活したキリストを賛美し顕彰する教会の使命は、まさに福音宣教の一点にあると言えるのではないでしょうか。

中野裕明司教の紋章 2

聖家族とは、神が人間となって私たちの一人になってくださり、私たち家族の苦労を共有してくださった最初の家族のことです。その家族とは、ヨゼフとマリアと幼子イエスのことです。

中野裕明司教の紋章 3

「ミサのカテケージス」は2022年の教区目標として、今年6月の司祭集会で司祭団に公表され、同じく9月の同集会で再確認されました。それは、今年の待降節第1主日(11月27日)からミサで使用されている言葉が、いくつか変更されるからです。

中野裕明司教の紋章 4

今回は世界宣教の日(10月23日)に因み、禁教令下最後の宣教師シドティ神父についてお話します。彼は、1708年屋久島に上陸、すぐに捕らえられ、長崎の奉行所で尋問を受け、翌年、江戸に送られ、キリシタン屋敷に収監されます。

中野裕明司教の紋章 5

教皇フランシスコが命がけで、訴えていることは、二つの回勅で指摘されていることがらが真実であるかどうかを、私たちが暮らしている現場、あるいは日常生活の中で確認する作業を怠らないようにということです。

-司教の文書
-,

Copyright© カトリック鹿児島司教区 , 2023 All Rights Reserved Powered by STINGER.