門田明氏の鹿児島とキリスト教

東市来のザビエル像

更新日:

門田明氏の鹿児島とキリスト教㉒

新聞記事などお読みになってご存知の方も多いと思うが、元鹿児島大学学長を務められた石田兼文先生のご尽力で4月27日、東市来の鶴丸城跡に鹿大池川直先生がお作りになったザビエル像が建立され、除幕の記念式が行われた。300人余の人々が出席し、各界を代表する方々が次々賛辞を述べられた。

フランシスコ・ザビエルは1549年8月15日に鹿児島に上陸しキリスト教を伝えたが、9月にこの東市来を訪れ、15人に洗礼を授けたといわれている。

河野純徳著『聖フランシスコ・ザビエル全生涯』によると「鹿児島で天竺渡来の僧が説教していると伝え聞いて、市来城の家老も鹿児島へザビエルの説教を聴聞しに出かけた。この家老のとりなしで、ザビエルはアンジロウを伴い、鹿児島から6レグア(34キロ)の市来城を訪れた。ザビエルは城主新納康久より歓待され、家老の家に泊まって、城主の奥方や子供たち、家老とその家族、城内の召使など15人に洗礼を授けた。家老にはミゲルの霊名を与えた。・・・ザビエルは此処に数日間泊まり鹿児島へ帰った。」

その後彼は鹿児島をたち、平戸を経て京に上っている。京都から全国にむけ宣教するつもりであったが、思うに任せず、1551年11月、日本を離れた。

さて、これまでザビエル渡来からラゲ神父のザビエル聖堂建設まで、鹿児島にキリストを運んできた宣教師たちについて、池田敏雄『人物中心の日本のカトリック史』を参考に20回余にわたり勉強してきたが、一応今回をもって終了したいと思っている。ただこの勉強を通じて鹿児島カトリック教会史に対する興味が大きく膨らみ、本格的に調べてゆきたいと思っている。もしお仲間ができれば、研究会、読書会などできればなとも思っている。興味ある方はお声をかけていただければ幸いです。(玉里教会信徒・ザビエル上陸顕彰会会長)

鹿児島カトリック教区報2008年6月号から転載

お勧めの記事

司教の手紙④ 1

皆様お元気でしょうか。鹿児島教区はこれまで「ザビエル上陸記念祭」を8月中に日時を変えて祝ってきましたが、今年(渡来470年)から、8月15日に固定したいと思います。その理由をお話しします。 8月15日 ...

司教の手紙 2

皆さまお元気でしょうか。今回は「神の国と聖体」についてお話したいと思います。「聖体」は、信者の皆さんにとっては自明の信仰の真理でしょう。それを頂くためにミサに参加しているといっても過言ではありません。 ...

司教の手紙201903 3

神の国とは、神の支配が実現した状態のことですが、それは罪と死に拘束されていた人間が、イエスの死と復活によってそれらから解放されたという、イエスの弟子たちの理解によるものです。

司教の手紙 4

みなさまお元気でしょうか。今回から、私の紋章に用いた聖句についての説明を始めたいと思います。紋章の聖句はご存じのとおり、「まず、神の国とその義をもとめよ」(マタイ6・33)です。 「まず」とは「何はさ ...

中野裕明司教 5

「一年の計は元旦にあり」と申しますが、今年の年頭の辞は、「わたしの司教職の計は元旦にあり」ということになります。つまり、司教紋章の聖句に掲げたモットーは、今年限りではなく、私の在任中ずっと継承すべきものであるといえます。もちろん、「神の国」というテーマは、イエスご自身の生涯のテーマでしたし、イエスがもたらした、福音のキーワードです。

6

聖パウロや使徒たちは、手紙(書簡)という方法で、信者との交信を図りました。私も聖人たちに倣い、この方法を用いたいと思います。よろしくお願いします。

-門田明氏の鹿児島とキリスト教
-

Copyright© カトリック鹿児島司教区 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.