1984年、あがないの特別聖年に、聖ヨハネ・パウロ2世教皇は大十字架(380㎝)を聖ペトロ大聖堂の祭壇脇に設置し、それを「主イエスの人類への愛のしるし」として青年らに託しました。以来、この十字架は巡礼のシンボルとして諸国を旅しています。国連が定めた国際青年年(1985年)の受難の主日に、青年らはこの十字架とともに教皇のもとに集まりました。そして教皇は、毎年受難の主日を「世界青年の日」として祝うように定め、以後2〜3年に一度WYD(ワールドユースデー)が開かれるようになりました。
2020年に教皇フランシスコは、各方面の要望を踏まえ協議を重ねた結果、次年より世界青年の日を王であるキリストの祭日に変更すると発表しました。祝われる日は変わりますが、この日の中心にあるのはつねに、人類のあがない主イエス・キリストの神秘です。
 
   						               		 