司教執務室だより

マリア様のデビュー

投稿日:

聖家族クリスマスと言えば馬小屋。主人公はもちろん飼い葉桶の幼子イエス様。みことばが人となられた姿。傍らのマリア様とヨセフ様はあくまでわき役。

しかし、マリア様もみことばが人となられた方、と言えば思わず「えっ!」と驚いてしまうが、最近読んだ本(注)には次のようにある。「聖母は永遠の思惟(しい)であるお方によって観想され、またご満足なさったことにおいて、キリストに次ぐお方である。…」(59頁)。

思惟という言葉は難しいが「思い」と言っていい。聖書でことばは音になった言葉というよりも思い。思いだから、思い描くことになる。神様が思い描かれたもっとも完全な方として御子がいて、その次に完全なお方としてマリア様がおられる、ということになるわけで、それは永
遠の昔からあった神様のイメージ。

だから、罪とも縁のない無原罪の御やどりということになる。だから、マリア様は単なるわき役ではない。本当のわき役はヨセフ様。

つまり、マリア様は永遠の昔から御子とともに御父のもとにおられたわけで、救いの福音を世に知らせるためイエス様より一足早く地上に来られて救い主の母となられた。こうして、マリア様も幼子の誕生と共に世に現れた。だからクリスマスは、救い主の誕生日であると同時に
マリア様が救い主の母としてデビューを果たされた日で、マリア様のもう一つの誕生日。これがクリスマスの十全な意味。

だから、クリスマスは二つの誕生日を祝うときと言える。そして、クリスマスの数日後にはヨセフ様も含めた聖家族が祝われる。

で、少し早いが、メリークリスマス!

㊟「聖母マリア―マリア・ヴァルトルタによるマドンナの生涯」G・M・ロスキーニ著、天使館

お勧めの記事

中野裕明司教の紋章 1

「まず神の国とその義を求めよ、そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(マタイ6・23) 鹿児島教区のみなさま、新年あけましておめでとうございます。 昨年私たちはとても大きな恵みに満たされまし ...

長崎での教皇フランシスコ 2

カトリック中央協議会が公開した教皇フランシスコの来日に関する公式動画と文書を掲載しています。

中野裕明司教の紋章 3

教皇訪日を経て、私たちは新たな気持ちでクリスマスを迎えようとしています。そこで今回は、待降節を過ごす姿勢についてお話しします。

中野裕明司教の紋章 4

竹山神父さまの帰天を機に、信者さん方の信仰の養成をことのほか大事に考えておられた神父様のご意向を継続したいという思いが私を駆り立てました。それで、考えたのが「中野アカデミー」開講です。

中野裕明司教の紋章 5

皆様お元気でしょうか? 今回は、教会の3つの柱の3本目である「派遣」について考えてみます。 派遣は誰から、誰に向かって、どのような方法で? ミサの最後に「感謝の祭儀を終わります。行きましょう、主の平和 ...

中野裕明司教の紋章 6

みなさん、お元気ですか? 今回は、教区代表者会議のテーマである「教会の3つの柱」のうち第2番目の柱についてお話しします。第2番目の柱のキーワード(鍵となる言葉)は「交わりと一致」です。 「人と人」、「 ...

中野裕明司教の紋章 7

教区代表者会議のテーマである「教会の3つの柱」のうち第1番目の柱についてお話しします。第1番目の柱は「集まる」(エクレシア)です。私たちは自分の意志で教会に集まっていると思っているかもしれませんが、実は、神の招きに応えた結果であることを思い起こしたいと思います。

-司教執務室だより

Copyright© カトリック鹿児島司教区 , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.