司教執務室だより

復活の証人になろう

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ロザリオの栄の神秘の二連目は主の昇天。祈願文は「私たちが復活の証人として生きることができるよう聖母の取り次ぎによって願いましょう」となっている。どうしたら復活の証人になれるのか。現代の私たちにとって、弟子たちのような復活の証言者になることはできない。しかし、復活の主を信じる者らしい生き方ならできる。

復活を信じるなら希望を失うことはない。周りの状況がどんなに悲観的であっても光を信じて祈ることならできる。そして、誰かのせいにすることなく、見通しが立つまで祈りながら待つことができるなら復活を信じている者らしいと言える。また、身近な人々と心を一つにしようと努力することも復活の証人らしい。「私は世の終わりまでいつもあなたがたと共にいる」(マタイ28・20)と約束されたのは復活の主だからである。

大震災四年目の三月十一日、被災地の大槌を訪ねた。津波に流された住宅地には工事用の新しい道路が敷かれ、土地のかさ上げ工事が進められていた。その隣には、津波によって破壊された役場の建物が無残な姿のまま残され、復興に向けた取り組みを静かに見守っているようでとても印象に残った。一方、仮設住宅の一角では、ご婦人たちが小物工房を立ち上げて、コースターや帽子のミニチュアづくりに精出していた。注文も多いそうで、被災の辛さを感じさせないほど嬉々として働いている姿にどこかホッとした。

そんな中で、カリタスジャパンの働きは文字通り地域密着。いまだに被災地を去ることなく、人々の必要にこたえようとしている。学童保育や保育園、どの施設を訪ねても、町の人々は「カリタスさん」と呼んで親しさと感謝の気持ちを深くしておられた。カトリックはおろかカリタスという言葉さえ人々の口に上ることのなかった地で今や知らない人がいないほどの知名度を得た「カリタスさん」。未曾有の悲劇がもたらした神秘と言える。

ともあれ、復興にめどがつくまで一緒にいたいという日本の教会とカリタス(愛)ジャパンの姿勢こそ復活の証人と言えよう。四旬節も山場を越えた。もうすぐ主の受難。大小さまざまな各自の受難が復活の証人となる機会となるように。

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