司教の文書

【2020 年頭の辞】--- 教皇訪日とシノドスを経て今後の展望

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「まず神の国とその義を求めよ、そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(マタイ6・23)

鹿児島教区のみなさま、新年あけましておめでとうございます。

昨年私たちはとても大きな恵みに満たされました。それは「教区シノドス」を開催できたことと、教皇フランシスコを日本にお招きできたことです。

教区シノドスでは、短い準備期間にもかかわらず、百数人の参加者を得て、親しい交わりの中で忌憚のない議論を交わし、11の提言と36の具体的案を私に提出してくださいました。心から感謝申し上げます。

一方、教皇さまの訪日についても言及しなければなりません。訪日中、教皇様から発せられたすべてのメッセージは、どれも重要なもので、かつ、私たちキリスト信者がすぐにでも実行に移すべき事柄が満載されています。

この2つの出来事を加味しながら、今後の鹿児島教区の動きを開示いたします。

1.「教会の3つの柱」部会を鹿児島地区と奄美地区の両地区に作る

提言のすべてを読んで、私はみなさまの熱意と真剣さをひしひしと感じました。従って、すべての提言を受け入れます。但し、それらを実行に移し、果実を得るためには検討内容を分け、それを具体化する「場所」と「時間」が必要です。それで、第1の柱「信仰部会」、第2の柱「典礼部会」、第3の柱「宣教部会」に分けて、定期的に会合を持ちます。これらの会合の場所は、鹿児島地区は教区本部、奄美大島地区は名瀬カトリックセンターとします。

会合の頻度は二か月に1度程度(後で検討の余地あり)とします。各部の担当司祭は後日発表することとして、それぞれの部会に参加する人たちを募集します。
みなさん奮って参加して下さい。会合のテキストは、今回提出された「教区シノドス提言集」です。

2.事を進めるにあたって重要なこと

信徒のみなさんは、この世の社会秩序の中で、その秩序に準じて生活しています。しかし信仰者の集まりである教会はそうでないことはご存知です。カトリック教会には位階制度があるのです。洗礼を受けた信者と、司祭叙階を受けた信者との階層の違いです。洗礼も叙階も両方とも秘跡で、みんなキリストの祭司職、預言職、牧職(王職)にあずかっています。教会は、これらの洗礼を受けた信者と、叙階の秘跡を受けた司祭とによって運営されています。

この二つは丁度車の両輪のようなものです。父なる神に礼拝をささげる典礼では、司祭は神の民の代表として祈りを司式しますが、宣教活動をする教会の運営については、信徒と司祭は平等なのです。つまり、教会は、神の民の神への垂直軸と司祭と信徒の水平軸で成り立っているのです。この原則さえ、しっかり守られているなら、安心です。

3.宣教活動の目的(方向性)をしっかりと定めることが大事

教区のモットーである「まず、神の国…」は先日の教皇さまの東京ドームでの説教で引用されました。しかも、「そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」まで語られました。「これらのものみな」とは私が先にお話しした事柄であります。神に感謝!

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